ARIA2007/10/08 01:21

11巻買ってきました。





最後の最後に、大号泣しました。
悲しみではなく、喜びでここまで泣いたのは初めてかも。

天野こずえ先生は間違いなく最高のストーリーテラーです。
心臓に超重量級のパンチを叩き込んだ後に、
更に纏絲勁を叩き込むように。

どこまで私達を幸せな気分にしてくれるのか。
ある意味、「ネオ・ヴェネチア」という世界の創造の女神と呼びたい。
アリア社長の訃報は悲しいことですが、
このままどこまでも続いて欲しいと思います。

ヴェネチア、行ってみたいな…。
とりあえず、行けるのは名古屋港にあるイタリア村か。

grazie!2007/10/13 20:50



 というわけで、(どんなわけで)エセ・ヴェネツィアです。
ウンディーネさん達はいませんでした…。(当たり前だ)
実際のゴンドラは思っていたより、大きいです。
これを女性が難なく操作するようになるには、相当な技量が必要なのだろう。
ましてや一人前(プリマ)になるには、どれほどの努力が必要なのか。
何故、水先案内人(ウンディーネ)が花形職であり、一人前(プリマ)が
偉大なのか、目の前で見て初めて実感として分った気がします。



イタリア村自体はそれほど広いわけでもなく、飲食店とファッション、
雑貨、食材などのお店が集まってるショッピングモールの様な感じです。
当然、売っている物は Made in Italy です。
なので、お客さんは女性客やカップルが多いですね。
「イタリア」という、ある意味ニッチなコンセプトなせいか、お客さんも
大人から子供まで、何故かお洒落さんが多いように感じるのは気のせいか。
駐車場の車も、フロントパネルに毛が生えていたりw、ミラーからお守りや
いろんなものがぶら下がってる車はあまり無く、ビートルやらミニやら
pandaやら207やら…。
あと、何故か大陸からのお客さんがやたらと多かったようです。
広場には大道芸人がいて、カメラ向けたら速攻でポーズ取ってくれました。
イタリア語で何やら口上を言っているのですが、分りませんw。
分ったら楽しいだろうなと、自分の語学力の無さがうらめしい。

11時に入ってお昼近く、サンマルコ広場のお店でランチを食べる。
茄子とベーコンのトマトソースのパスタ(ペンネ)と
ジャガイモの冷スープ。パン付き。
本場イタリアの方が演奏するアコーディオンの生演奏付き。
パンはオリーブオイルで食べる。初めてだ。
オリーブオイルは意外に大丈夫でしたが、こればっかりだと嫌になるかもw。

お店は普段は行くことの無い種類のお店群であり、最近仕事でも和モノが
多かったせいもあり、凄く良い刺激となりました。
特に、イタリア人と日本人では、服ひとつ作るにも感覚が違うのだろうと、
当然なことを改めて実感しました。
いわゆる高級ファッションブランドと言う物には興味が無いのですが、
ブランド物でなくても、そこで売られているイタリア製の服飾は
仕立ての違いが素人目にも分るというか、マネキンが着ている服の佇まいが
凄く綺麗です。ライン、シルエット、しわの入り方ひとつも全て計算し
尽くされているようで、しかもセンスがある。
あきらかに、普段の店で見ている物と違う。
ああ、これが本物なのだろうなと。
これは日本人は勝てないなと、正直思いました。

ヴェネツィアングラス博物館の本館は改装中で入れませんでしたが、
お店群の一角に、小さく仮店舗として展示品が並んでいました。
伝統的な昔のものと、現代アートとしてのものと、二つの系統が
展示されていましたが、個人的にはやはり伝統的な物の方が良かったです。
現代アートの方は、技法は凄いのだろうけれど、より感覚的な作品なので
理解するのにはまた別の感性が必要となりそうです。
その点、伝統的な物の方は、モノとしての成り立ちが分りやすいです。


本物のヴェネツィアはもっとファンタジーなんだろうな。
一人の人間が体験できることなんて、本当にごく僅かなんだなと思う。
変化に乏しい毎日を送っていると、思考がどんどん萎んでいきます。
なので、普段とは違う別世界を見たようで、とても良かったです。
せめて今日位は余韻を楽しもう。



ということで、買ってきたイタリアワインとチーズとパン。
ワインは注いでからしばらく置いた方がまろやかになっていいかも。
今晩はこれで電脳コイルを鑑賞。
(うわ、なんだかある意味最後で台無しw)